
アトピーとは『不可思議な』という意味があります。
日本では江戸時代、世界を見るとヨーロッパでは紀元前からある症状です。古くからある症状でも、人により症状が違ったり、治癒過程も様々と分からないことが多いので『不可思議』と言われいます(所説あり)。
しかし、近年は爆発的に増えてきています。情報過多のため何が正しい・間違いか判断しにくい時代になっています。そのため、症状で苦しむ方にとっては判断に悩むことばかり….。
アトピーにとってのスキンケアについてまとめます。
アトピー性皮膚炎の治療において、一番重要なのがスキンケア!
このスキンケアを適切に行えるかが、キレイなお肌に戻せるか?
はたまた悪化の一途を辿るかを左右します。
アトピックスキン(カサカサ肌)の原因は大まかに分けると
①保湿が出来ない
②皮脂が出ない
③アレルギー反応による炎症
の3つが挙げられます。
保湿ができない
アトピー体質の人は、一般的に「セラミドという保湿成分の生産量が30%少ない」という統計があります。
そのため、アトピーでない人と比べると肌が乾燥しやすいという特徴があります。
保湿が出来ないタイプの人の特徴は、
①入浴中は痒くならないけど、お風呂上がりに痒くなってくる
②寝ている時、痒くなり朝起きると搔き壊している
③エアコンが直接当たると痒くなる
④冬場に一気に悪化する
などがあります。
ついつい痒いのでレスタミンクリームなど、痒みを抑える薬を使ってしまうのですが、 原因は乾燥にあります。
痒み止めを塗る前に化粧水などでお肌に給水してあげましょう。
①クレンジング&洗顔は、お風呂から出る直前にする!
クレンジングと洗顔は、湯船に入る前よりも湯船から出た後に行う方がベストです。 ☆「お風呂に入るとしみるからシャワーだけ」という人は、
②ローションはお風呂上がり「五分以内」に塗り、「3分間」待つ
お風呂上がりに時間をおくと、お肌の水分がどんどん蒸発します。 ☆乾燥が気になる部分には1度目を塗ってから3分待って2度塗りしましょう。
③ローションの後は、3分待って美容液をつける
特に気になる顔や首には、マイシースEXバイタルエッセンスがお勧めです!
④美容液の後は、3分待ってスキンクリームをつける
スキンローションやEXバイタルエッセンスの成分が逃げないように、スキンスリームでしっかり保湿します。 ☆痒みが強い時は、この段階で「レスタミンクリーム」などを使いましょう。 |
皮脂が出ない
アトピーの人で、「皮脂の分泌が少ないために水分の蒸発を防げない」という人がいます。
皮脂が欠乏することによって引き起こされ、表皮のバリア機能が極端に乱れて皮膚炎を引き起こしてしまいます。
このタイプの方は、化粧水やスキンクリームだけでは改善しきらないケースが多いです。
皮脂が出ないタイプの人の特徴は、
①足・脚や腕、背中にできやすい
②痒みが強い
③気温が低くなり、乾燥が強くなる冬期に悪化しやすい
皮脂が欠乏して引き起こされる症状であるため、油分を補う保湿剤を塗ります。
化粧水だけではあまり効果がありません。
石鹸などを使ったマメな洗浄はかえって症状を悪化させます。 一般的にはワセリン系が第一選択となります。 白色ワセリン・・・従来のワセリンの純度を高めたワセリン。
①オイルケア ②モンモリナイト(泥)製品 が勧めです。
①オイルケア
使用感はサラサラで、洋服も汚しません。
【ラベンダー】 ラベンダーはヒスタミンを抑制する効果があるので、痒みには効果的です。 また、安眠作用もあるので快適な眠りのサポートもすることが期待できます。
【メラルーカ】 メラルーカは殺菌力が強く、カンジタ菌を抑制する効果もあります。 皮膚の炎症部位、雑菌の繁殖を抑制してくれます。
②泥パック 「毎日のお手入れは大変」、「極力手間を省きたい」そういう方にはボディクレイの製品がおススメです。 皮脂が出ない人のスキンケア 〜まとめ〜皮脂の出ないタイプの人のスキンケアは、自分に合った製品を探すのが大変だと思います。 実際に理屈や説明はあるものの、実際に効果があるかどうかは試してみないと分かりません。 製品は、 ①ワセリン系 ②オイル系 ③泥・粘土系 など多種多様です。 もし、商品を買う際には、初めは少々高くても少量の物を買い、試してみることをお勧めします。 |
アレルギー反応による炎症の人
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- 炎症は、本来は体の外から侵入してきた敵と戦って退治する免疫反応によって起こるもので、細菌やウイルスなどから身を守るために必要のものです。しかし、アトピー性皮膚炎ではこの免疫が過剰に反応し、本来反応する必要のないものに対しても不必要に炎症が起きてしまうことが病気の根本にあります。
アレルギー反応による炎症タイプの人の特徴は、
①ネックレスやピアス、ブレスレットを付けるとカブレる
②刺激の強い洗剤を使うとカブレる
③下着のゴムの部分がカブレる
④花粉がこびりつく首元や足首がカブレる
原因となる物質に触れてから1~2日後に発赤や湿疹、腫れといった症状のピークがあらわれる他、かゆみが強く、接触した部位を超えて炎症が広がるのが特徴です。
アレルギー性のアトピーには予防が大切です。 ①汗をかいたり水仕事をするときには装飾具を外す ②刺激の強い洗浄剤などを扱う場合は、ラフテックスフリーの手袋を使う ③シルク、綿などの刺激の少ない下着・インナーを見につける
アレルギーによる炎症(アレルギー性皮膚炎)のスキンケア、
※ステロイドは慢性炎症に使用してはいけません。使うのは急性炎症期のみで十分
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以上がアトピー性皮膚炎の方のタイプ別スキンケア方法になります。
自分が良かれと思っているスキンケア方法がかえって皮膚を傷めている、アトピスキンにしてしまう可能性があります。
今までの方法がすべて悪いわけではありません。
皮膚の状態が悪い、乾燥が激しい、効果がないと思われている方は、まず、一度試してみるというところからはじめてみるとよいと思います!